離婚の準備
実際に起きたケースを元に離婚の準備を学んでいきましょう。
離婚してからの調停 ~凛さん(仮名)の場合(調査はしていません)
別れてから親権の調停をしましたが、とても面倒でした。離婚してから実家に帰る際、北海道から千葉県まで行かなくてはならず、体力と時間とお金が要りました。
そして調停委員の前で夫とケンカをしてしまい、結局親権は戻りませんでした。感情的になって離婚届に判を押してしまったことを今では後悔しています。
残念ながら勢いあまって離婚をした後では話し合いがうまく進展しない要素が強くなってきます。後悔しない為にも事前に基礎知識、どうしたら有利に展開できるかなどを準備しておく必要があります。浮気調査を申し込まれる全ての方が離婚を考えているのではなく、いざ離婚となった場合に有利に展開する為の事前の準備といえます。
そこまでする必要はあるのかとお考えの方もいらっしゃると思いますが、実際に相手が浮気をしていた場合、「離婚間際になると浮気を止めてしまう」「一時会わなくなってしまう可能性も多く浮気調査を行っても接触せず」といった結果になりかねません。相手は離婚したあと堂々と浮気相手と付き合うつもりなのです。
浮気調査のタイミングはいつが最適か
過去の異性関係を証明してほしいという相談を受ける事がありますが、既に接触を確認出来ない状態では不貞の証拠は得られません。もし現在、相手が浮気をしているのであれば浮気調査を行うタイミングは今です。過去に浮気が原因で夫婦間がギクシャクし始め離婚を決意したとしても、「今は配偶者が浮気をしていないけど自分としては離婚をしたい」といった内容ではお手伝いが出来ない事もあります。
「相手は浮気をしている。もしかしたら1年後に離婚をするかもしれない」といった内容であればあなたはかなり準備が整っているといえます。ただ確信なく浮気調査をするかどうかはよく現状を見てから決定したら良いと言えます。また、上記のようなケースでは離婚をする前に短期間の別居という形で距離をとってみるのも良いと思います。別居が長期間になると婚姻関係の破綻と取られますのであくまで短期間がポイントといえます。悠子さんのように離婚してからの訴えに関してはかなり不利になってくる可能性があります。
相手側も「もう既に終わったこと」「一緒に住んでいないのに養育費など支払いをしたくない」というのが本音ではないのでしょうか。「証拠収集は隠密に」「お金の事はきちんと離婚時に」が鉄則といえます。もし配偶者に浮気の兆候があるのであれば一度ご相談を!離婚の前にどうするか、またどうしたいかを決めておく必要があります。全て有利に進めるには相手の有責度合を証明するのが一番なのです。
離婚調停
調停には本人から話を聞くことが義務付けられている為、原則として当事者が出頭しなければなりません。場合によって弁護士を代理人に立てることも出来ますが、離婚成立が決定するときは本人が出頭しなければなりません。弁護士とともに出頭することも出来ます。
調停離婚の数は年々増加傾向にあります。調停を申し立てた側が出頭するのは当然ですが、相手方が出頭を拒否した場合は調査官が事情を調べ、正当な理由が無ければ出頭を勧告します。ほとんどはこれで出頭しますが、それでも出頭しなければ5万円以下の科料が課せられます。しかし、なおも出頭しない場合は調停不成立となり、離婚の訴訟を起こせます。また、調停では自らの主張のみを話すのではなく冷静に調停員の話を聞きながら答えることが良いでしょう。 事前に弁護士と打合せをしておくと良いと思います。この時に相手側が調査の事を知らないと「浮気はしていない」と主張すると思われます。その為にも出来る限り相手に情報を与えないほうが懸命です。
以下は調査を行い、不貞の証拠が取れたご依頼者様から頂いたメールになります。
上記の場合は調査会社に浮気調査を依頼し、その証拠を持って弁護士の先生にお願いしています。 スムーズに解決出来たのも本人が決断出来たからといえます。
離婚は人生のターニングポイントの一つといえます。
大事な人生を不利な協議離婚で別れたり、おかしな探偵社や弁護士に騙されること無く迎える事が出来たのです。 浮気の悩み、離婚の苦痛があったにせよ、これからの人生を考えれば避けて通る事が出来なかったかも知れません。世の中には「旦那が女を作って逃げた。生活費もそのまま入らず苦しい思いをしている」と聞くことがあります。 浮気を事前に察知し相手の首根っこを掴んで責任を取らせた亜紀子さんの決断は勇気が必要だったといえるのではないでしょうか。